【映画】めんどうくさいけど、いとおしい。「ぐるりのこと。」(邦画) 口コミ・レビュー

こんにちは!SATO(@kasat117)です(*’ω’*)

今回は映画「ぐるりのこと。」の感想です!

今でも胸がキューッと締め付けられます(´・ω・`)

話の中身がわかってしまうこと(ネタバレ)もあるので、大丈夫な方だけ読み進めてくださいね!

映画「ぐるりのこと。」の簡単なあらすじ

『ぐるりのこと。』(英題:All Around Us)は、2008年6月7日に公開された日本映画。

ビターズ・エンド配給。
一組の夫婦を主人公に、生まれたばかりの子供の死を乗り越える10年の軌跡を描いた1990年代が舞台の感動ドラマ。

「ぐるり」とは、人の身の回りで起こる様々な出来事を指す。なお、木村多江、リリー・フランキーともに、映画初主演作品となる。

キャッチフレーズは、「めんどうくさいけど、いとおしい。いろいろあるけど、一緒にいたい。」

引用:ぐるりのこと。Wikipedia

木村多江さんとリリー・フランキーさんどちらも初主演作品!

前情報なしに見たのですが演技の臭さを感じず、自然な印象。

木村多江さん演じる翔子。

性格が真面目で決まりに沿った生活がしたい。

リリー・フランキーさん演じるカナオ。

のらりくらりと過ごしていて、あまり感情を言葉に出さない。

ストーリー

1993年、小さな出版社に勤める妻・翔子と生活力に乏しい夫・カナオは第一子の誕生を控え幸せな日々を送っていた。

カナオは日本画家を目指す傍ら法廷画家の職を得る。

その後第一子の死去という悲劇に見舞われた夫婦のうち、翔子は次第にうつに陥っていく。

そんな翔子を静かに見守るカナオは、法廷画家という職について法廷に通ううちに東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件、地下鉄サリン事件といったさまざまな事件の公判を傍聴する。

時代の変化の中で二人の夫婦は夫婦の絆を深めていく。

引用:ぐるりのこと。Wikipedia

「ぐるりのこと。」を観て、「子供」「パートナー」「家族」「芸術」について心に残りました。

子供

幸せな妊娠時期。

第一子がなくなってしまった時の絶望感は計り知れない…。

「どのようにしてなくなったか」という描写はないのですが、翔子(木村多江)の虚無感の表情から見て取れる。

私の友人もお腹を大きくしてから、「うまれてきても呼吸をすることができない」と伝えられたそう。

本人にしかわからない痛み、想いがあると思う。

それでも実際に5歳と1歳の子供をうんだ私にとって「子供」の生死はどのようなテーマでも見入ってしまった。

パートナーとの関係

子供がなくなってから徐々に翔子(木村多江)がウツになっていく。

出版社の仕事で子供に関する本のサイン会をするのですが、気持ちが耐え切れず泣き崩れてしまってからは本当につらい…!

ウツを経験したことがある方ならわかるかもしれない。

「このままではダメだ」

「ちゃんとしなきゃ」

「うまくやりたい」

「そのままの自分では愛されない」

無限ループ。

「人の心はわからんよ…誰にもね」

リリー・フランキーさんの声で再生してください。

ただただうなずくしかないでしょう?

翔子(木村多江)はパートナーと離れていくような感覚を持ってしまって不安になるものの、自分ではどうしていいかわからない。

考えて考えて…悩んで悩んで…

家の守り神であるクモ(小さな命)をカナオ(リリーフランキー)が殺してしまったのをきっかけに、感情が爆発。

翔子(木村多江)を受け止めるカナオ(リリー・フランキー)がよかった。

「もっとうまくやりたかった…」

「どうして…どうして、私と一緒にいるの?」

「好きだから…好きだから一緒にいたいと思ってるよ。お前がおらんようになったら困るし。ちゃんとせんでもいい。一緒におってくれ。」

今まで言葉もなしに長い間いたら不安になるよね。

いつか離れていってしまう不安。

感情は出して伝えないと相手には伝わらない。

家族

家族関係がちょっぴりごちゃついてます。

翔子(木村多江)の兄(寺島進)もお嫁さん(安藤玉恵)もキャラが濃いですよー!

地味にすってーんと行くシーン…見てほしい!

芸術

法廷画家の絵や、天井画…。

絵を描くことに対して集中している描写が多く出てきます。

「生きている」感じがして好きなシーンでした。

きれいな植物の絵をぜひとも見ていただきたいです。

さいごに

はじめ下世話な会話が多く感じられます。

それでも見続けているとストーリー性を感じられるので、苦手な方は少しがまん!(笑)

ちょっとでも感情移入できるようでなれば、泣ける映像作品です。

私はぼろ泣きでした…。

子供とパートナーのことで、もうしんどいほどに感情移入。

自分の気持ちを伝えたうえで、相手のこともすこしずつでもいいから理解していく。

「妥協」ではなく「協力」しあえるようになると、「パートナーなんだなぁ」と私は感じます。

ウツになってから、少しずつ困難を乗り越えていく様がよい!

だって今が「絶望の真っただ中」でも年単位、数十年でも経てば人間変われるんだものね。

一歩ずつ。少しずつ。

…ですね!

ではでは~!

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