【鹿児島】子ども連れで「霧島アートの森」を楽しむ!

鹿児島 おでかけ 旅行 子供連れ アート 美術館

鹿児島でアートを楽しめる場所。
鹿児島空港から車で約40分くらいのところにある「霧島アートの森」というところに子供連れで行ってみました!

2歳児と6歳児を連れての旅でしたので、
「暴れまわったらどうしよう…」
「作品を壊してしまわないか…」
子供とアートが共存できるのかと心配していたのですが…。

今回、屋外展示のみの鑑賞ですが、かなり満足できました。
公園のように広い空間が楽しめるにも関わらず、入館料がとてもお財布に優しい!

大人はリラックスできましたし、子供自身が体を動かせて発散している様子でした。
国内外のアーティストが実際に霧島アートの森に訪れて作品が作られているというのも魅力のひとつです!

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公式サイト:霧島アートの森
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目次

「霧島アートの森」の屋外展示でカラダを動かす!

正直なところ、屋外展示をすべて鑑賞しようとすると長時間かかります。
野外広場から樹林ゾーンがあり、順番通りにみていくか、おいそぎコースで見ることになります。

わが家は屋外展示23作品ある中で、10作品見ることができました。
子供がいる中、一番近い野外広場の作品を遊びながら鑑賞。

ちょっぴり急かしつつまわって所要時間は40分ほどです。
(飛行機の時間が迫っていて、急いで鑑賞しました(笑))

大人のみでまわるのと、子供連れとでは必要な時間がだいぶかわりますね。
ひとつめから3つ目の作品は入館する前に鑑賞することができます。

シャングリラの華/草間彌生

2000年に制作された草間彌生さんの作品。
不老不死の桃源郷に色あざやかに咲きほこる花がテーマで、生命・魂・希望を表現されています。

車の窓から覗いてもダイナミックだけれど、目の前にしてみると更に迫力があります。
黄色・緑・赤に加えて、草間彌生さんのトレードマークでもあるドット柄。

セメントや強化プラスチックで作られているとのことですが、台座の上には乗れず近くで確認することはできませんでした。
しかし!高さ370cm、幅840cmの迫力はしっかり感じられます!

駐車場に入ってすぐに位置しています。

車から降りたらすぐ鑑賞できるので、「シャングリラの華」を見ることに関しては入館料がかかりません。

屋外ではカラダが動かせると書きましたが、こちらは例外です。
車の通りがありますし、作品にさわることはできませんのでご注意くださいね!

ほおずき・コブシの森/西川勝人

1998年から2000年に制作された西川勝人さんの作品。
ほおずきが規則正しく並んでいます。

パッと見、生クリームやメレンゲのお菓子のようにも見えて、ちょっぴり可愛らしさも感じられました。




浮くかたち-赤/上松奎ニ

美術館入り口の手前には、2000年に制作された上松奎ニさんの作品があります。

異なる材料を使用して絶妙なバランスで人間と自然の関わりを表現されています。
円すいと石がわずかにつながるところは新しいエネルギーを意味しているそう。
どうやってこのバランスが保たれているのか興味津々です!

雨風にさらされても、この作品が維持されているんだもんなぁ、と。

犬と散歩/藤浩志

2000年に制作された藤浩志さんの作品。
園内8箇所に設置されていて、かくれんぼのように見つける楽しみができます。

子供たちも見つけた瞬間背中に乗ってキャーキャー喜んでいました。
失礼ながら整った顔立ちじゃないところにも愛着を持ちました…!かわいい!




キリシマのキチ/牛嶋均

2000年に制作された牛嶋均さんの作品。
公園の遊具のような作品が11ヶ所に展示されていて、そのうちの8ヶ所はまとまっています。

見るだけでなく、体験することができるので子供達が大喜び…!
数人で乗れるブランコがお気に入りでした。

気流-風になるとき/西野康造

1999年に制作された西野康造さんの作品。
900×810×420cmのとても大きい作品で写真で収めるよりも実物をじっくり観察して楽しみたい作品です。

翼で風や雲、作品全体で大空と台地の壮大な調和が表現されています。
羽のような翼が繊細な動きをしていて、風が吹くたびに動いています。

4個の鉄に囲まれた優雅な樹々/若林奮

2000年に制作された若林奮さんの作品。

タイトル通り、4個の四角く形取られた鉄に自然が囲まれています。
鉄の塊が錆びていく中で、樹木は成長していきます。

長い時間をかけて楽しめる作品で、今見た姿と数年後の姿では変化が感じられるのだろうと思います。
その時の思いと、作者の想いがどのような差がうまれるのか興味が湧いてきます。

あなたこそアート/チェ・ジョンファ

2000年に制作されたチェ・ジョンファさんの作品。
強化プラスチックで額縁が作られていて、風景と人物を含めて作品のひとつになります。

フォトスポットとして存分に楽しみたいところ。




ストーン・セッティング/ウルリッヒ・リュックリーム

1999年に制作されたウルリッヒ・リュックリームさんの作品。
大きな石の集まりで、台地の力強さを表現されています。

近づいてみるとそれぞれに加工がされていて個性があります。
個人的には縫い目のような、定規のように見えて面白くもありました。

男と女/ジョナサン・ボロフスキー

1999年に制作されたジョナサン・ボロフスキーさんの作品。
男女のシルエットが交差しています。

知らずして男性のシルエットと撮影してもらう私(笑)

太陽の向きによって、男のかげが女の体に、女のかげが男の体にうつるとき、ひとりの男と女の姿がそれぞれ浮かび上がるようになっているそうです。




反射ガラスとカーブした垣根の不完全な平行四辺形/ダン・グレアム

2000年に制作されたダン・グレアムさんの作品。

反射ガラスを透かして見える自然と、自分の姿が重なります。
自然と人間の関係を表現されていて、この距離感をいかに近づけていけるか考えさせられます。

サン・ルーツ/フィリップ・キング

1999年に制作されたフィリップ・キングさんの作品。
自然な芝生の緑と、鉄で作られた赤と黄色の太陽のコントラストが楽しめます。




プライベート・ガーデン/八田 隆

2000年に制作された八田 隆さんの作品。
石を割った時の荒々しさ、偶然できる形をそのままに岩そのもので作られている作品です。

インターリンク/福澤 エミ

2000年に制作された福澤 エミさんの作品。
鹿児島県にある桜島産の安山岩で作られています。

休憩できるような空間で座ってもよし、寝転がってもよし。
たくさん歩いてのんびり過ごしたい空間ですね。

時の巣/通畠 義信

2000年に制作された通畠 義信さんの作品。

鳥の巣がイメージされているそうですが、すべての生き物の誕生と死が自然の中で繰り返されていくことが表現されています。




インサイダー/アントニー・ゴームリー

1999年に制作されたアントニー・ゴームリーさんの作品。
霧島アートの森の中でも一番奥にある展示作品です。

アントニーさん自身の分身として表現されていて、5つのポーズがあります。
樹林の中にある「人」。
いろいろと考えさせてくれそうです。

イザナミ・イザナギ・アマテラス/ルチアーノ・ファブロ

1999年に制作されたルチアーノ・ファブロさんの作品。
笹薮に囲まれた空間すべてが作品になっていて、霧島の神話がイメージ。

アース・レッド&ブラック/福元 修一

2000年に制作された福元 修一さんの作品。
2つの球で大地のエネルギー、表面の波は自然の息吹を表現されています。




ひだまり/竹 道久

2000年に制作された竹 道久さんの作品。
変化する自然の四季の中で男女が寄り添い、人間の愛が表現されています。

べレシート(初めに)/ダニ・カラヴァン

2000年に制作されたダニ・カラヴァンさんの作品。

トンネルになっていって通ることができます。
入り口から明暗を楽しむことができ、隙間から漏れる光の線も作品の一部。

森の観測所/カサグランデ&リンターラ

2004年に制作されたカサグランデさんとリンターラさんの作品。

人が自然を理解するために作られた空間。
密閉型音響室もあり、静かな会話が楽しめる場もあります。

「ささやきは叫びより効果的である」という知覚的な経験に基づいて構成されているので、体験して実感したいものですね。




薩摩光彩/タン・ダ・ウ

2004年に制作されたタン・ダ・ウさんの作品。
さつまいもの葉をモチーフに作られたステンドグラス。

太陽によって7色の光が地面に照らされます。

鹿児島のイメージの色味として、さつまいもの紫、薩摩切子の藍色が取り入れられています。

ライトシープ2012/椿昇

2012年に制作された椿昇さんの作品。

聖書の一節、「最後の審判」における「羊飼いが羊と山羊(やぎ)を分けるように、救われる人々(羊)は王の右側に置かれる」と例えた文章がもと。

金色に輝く羊のオブジェはとても見応えがあります。

〈天使のみずのみ〉(水飲み場)/内倉ひとみ

内倉ひとみさんの作品で水飲み場も展示のひとつとして楽しみことができます。




屋内展示でアートをのんびり鑑賞する

わが家が訪れた時には、屋内展示がお休みでした。
屋内所蔵作品があり、屋内コレクション展の期間に一部の作品が展示されます。

特別展示開催期間中は屋内展示がお休みとなるので、公式サイトの年間スケジュールを確認すると安心です。

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霧島アートの森の開園時間

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アートの森入り口

9:00〜17:00(入園は16:30まで)
7月20日から8月31日の間、土日祝は19:00まで開園(入園は18:30まで)

休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日〜1月2日)

霧島アートの森の入園料

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野外常設展

一般 320円(250円)
高大生 210円(160円)
小中生 150円(120円)
幼児 無料

()内は20人以上の団体料金です。
特別展示展の料金はその都度変更になるので公式サイトでご確認くださいね。

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霧島アートの森までのアクセス

〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220

車で利用する場合

駐車場が無料で利用できます。
身障者駐車場5台
普通車駐車場197台
二輪車駐車場5台

車での道のりでもアートが楽しめるので、車でいければスピードをゆるめて楽しみ事もできました!

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ビジュアルにインパクトあり!

九州自動車道「栗野IC」から、霧島アートの森へ約20分。

鹿児島北IC~栗野IC(約56km、約40分)
栗野IC~霧島アートの森(約12km、約20分)

空港からバスで利用する場合

空港リムジンバス「南国交通大口・水俣行き」に乗り、「いきいきセンターくりの郷」下車。

湧水町営ふるさとバス、またはタクシーで霧島アートの森へ。(タクシーで約20分)

鹿児島空港バス時刻表
湧水町営ふるさとバス

電車で利用する場合

JR日豊本線+肥薩線(隼人駅乗り換え)、または観光特急「はやとの風」に乗り「JR栗野駅」下車。

湧水町営ふるさとバス、またはタクシーで霧島アートの森へ。(タクシーで約20分)

JR鹿児島中央駅(特急「はやとの風」)~栗野駅(約80分)
JR鹿児島中央駅~隼人駅乗り換え~栗野駅(約90分)

さいごに

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実際に見てみたかった作品が多数ありまして、ゆっくりできなかったのが本当に悔やまれます!
いずれリベンジするとして…

霧島アートの森に入館する際にチラシ棚に置いてあったリーフレットによると、おいそぎコースとして30分でまわれるコース、45分でまわれるコースが記載されていました。
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要領よくさまざまな作品に触れるのであれば、リーフレットの順番通りに見られると更に満足できるかもしれません!

個人的には草間彌生さんの作品2点を見られただけでも大収穫でして、実際にアートに触れられたことが嬉しい!

また家族旅行の予定立てないとなぁ、と妄想しつつ思い出にふけろうと思います。

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